「もともと、アパレル会社のPR業務をしていて、お洋服に囲まれているという環境が大好きなんです。自分がオシャレしたい、というより、お客様が、私の見立てたお洋服を試着して鏡の前で笑顔になったり、周囲の人に褒められたのよ!なんて伝えて下さることが嬉しいんですよね」と言います。
今のお仕事に就いたのは、ひとりっこのお嬢さまが、私立の中学校に行き始めたことがきっかけ。
「中学受験は、別名、親のための受験とも言われるほどで、親の情報収集、子どものスケジュール・健康管理の能力が問われる世界。ものすごい集中して頑張って、無事、希望校に入学させたら、ドッと気が抜けてしまって…」。
子どもも手を離れてしまったし、自分も何か打ち込めるものを見つけようと、働きに出たのだそうです。
「独身時代、仕事を頑張っていたことを思い出し、楽しくなってきました。以前、アパレル会社で働いていた、と言ったら、普通だったら、パートには任されないような、仕入れ面でも意見が通るようになって…」。
もっと、主体的に仕事がしたい、と考えるようになったT子さん。「そんな大がかりなことではなくてもいいので、なにか事業をおこしてみたい、と考えるようになりました」。
発案したのは、簡単なオーダーメイドの衣料会社。
「子どもたちの発表会などで、とても凝ったコスチュームをつくられるお母様方を数人、知っていたんです。その方たちに声をかけて、小さな会社を立ち上げることにしました」。
さて、会社をおこすにあたって、用意しなければならないのは、事業資金。どうされましたか?
「モビットで融資を受けました。用途が事業資金だと、融資を受けられない金融機関が多いのですが、モビットは、定期収入があれば大丈夫。私のような主婦でも、パートタイマーとしての実績があればOKということだったので、最高額500万の資金調達をしました」。
そうして、T子さんが、仲間とともに立ち上げた会社は、なかなか好評のようで、順調に利益をあげ、返済も滞りありません。
これからも事業の発展のために、頑張って下さいね!