消費者金融からの借金を整理する、民事再生のメリットとデメリット

どうしても返せない借金を抱えてしまったとき、生きていくのをあきらめる前に自己破産や民事再生などの手続きのことを調べてみましょう。自己破産は借金という負の遺産を含め、すべての財産を失うことです。借金はなくなりますが、マイホームや車、バイク、宝石、現金まで資産価値のあるものはほとんど手元に残らないのが自己破産です。それに対し民事再生は簡単にいうと借金の元本を減らしてくれて、これからの返済計画を立てて完済までを助けてくれるシステムです。ここでは民事再生をすることのメリットとデメリットをご紹介します。
まず、メリットですが自己破産と違ってマイホームなどの資産を手放さずにすむということがあります。自己破産では住む家も車も現金もほとんどなくなってしまいますが、民事再生では住む家を残したままで手続きをすることができます。さらに自己破産の手続きをしている間は弁護士や税理士、警備員など多くの職業で働けない決まりがあります。手続きが終わればまた働くことができますが、手続きには数ヶ月かかるのでどうしてもその仕事を続けられなくなってしまうのことがほとんどです。自己破産では仕事も失うことがあるということですが、民事再生にはそのような制限がないため、仕事を失わずに今までどおり働くことができます。そして債権者の同意を得やすいので手続きが進めやすいということもあります。民事再生では返してもらう金額は少なくなってしまいますが、自己破産のようにゼロではないので少しでも回収できるほうを債権者も選ぶからです。
次にデメリットですが、民事再生後しばらくはローンを組んだり新たな借入ができません。これは自己破産でもそうですしどのような債務整理にもつきものです。一生ということではなく、一定期間で信用情報が整理されてまた借入できるようになります。そして民事再生は周囲の人に知られてしまうものではありませんが、保険会社や金融機関で働いている人は、勤務先の人に知られてしまうことがあります。なぜかというと金融機関や保険会社に出回っている政府の出版物に名前が掲載されてしまうからです。よくある名前ならあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、変わった名前の人は言い訳できないので覚悟が必要です。それでも自己破産するより、返せない借金を抱えたまま苦しむよりは、民事再生したほうが充実した生活を送れるようになるので、あきらめず、意地を張らずに助けてもらえそうなところには助けてもらいましょう。